薄毛予防に効果のある栄養素と食べ物の例

今や男女問わず国民的な悩みの種である「薄毛」。予防したいけど、育毛剤を使ったり、育毛サロンに通ったりするのは何となく敷居が高い…と思っている方も多いのではないでしょうか。私も以前、宇都宮市で薄毛治療をしていた経験があります。気軽に薄毛を予防する方法は実はいくつもあるのですが、今回は私たちの生活に欠かせない「食事」に焦点を当てて、予防法を紹介していきたいと思います。

まずはひとつ大切なお話があります。実は、食事から摂取する栄養素で、直接的に髪を伸ばしたり、薄毛を完全に予防したり、治したりすることはできません。薄毛の原因の多くは「男性型脱毛症」というもので、男性ホルモンと体内の酵素が結合してできるジヒドロテストステロンが髪の発育を妨げることによって起こります。

この症状は遺伝により発症する場合が多いため、完全に防ぐことはどうしても難しいのです。がっかりした方も多いかもしれませんが、それでも食べ物から摂取する栄養素で健康な頭皮や髪の毛を作ることで、薄毛の進行をできるだけ食い止めたり、予防したりすることは十分可能です。それでは、具体的にどんな栄養素を摂ればいいのか見ていきましょう。

髪の栄養にまず欠かせないのがたんぱく質です。たんぱく質は身体を作るもととなる栄養素で、頭皮や髪の毛の成分もほとんどが「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質からできています。ケラチンが不足すると頭皮や髪に栄養が行きわたらず、髪の毛が細くなっていくので、結果的に抜け毛や薄毛の原因となります。たんぱく質は、牛肉や魚などから摂取することができるので、日々の食事にも簡単に取り入れることができますね。

身体の健康やバランスの維持に欠かせないミネラルは、健康な髪の発育にも不可欠な栄養素です。ミネラルは身体の様々な部位に栄養を供給していますので、髪にも養分が回ってくるようにたくさん摂取したい栄養素です。

特にミネラルの一種である亜鉛は、胃や腸などで分解されたたんぱく質を、髪のもとであるケラチンに変える働きをすると同時に、薄毛の原因のひとつとされる酵素を抑える効果もあるので、積極的に摂取していきたいですね。

亜鉛が多く含まれているのはレバーや生ガキなどです。たんぱく質を多く含む食材と比較すると普段食べることの少ない食材ですが、意識的に食事に取り入れていきましょう。

そして最後に、皮膚の新陳代謝を促進させる働きのあるビタミンが挙げられます。もちろん頭皮の代謝にもよい影響がありますので、健康な頭皮や髪の毛を作る効果が期待できます。ビタミンの中でも特に髪に良いとされているものはビタミンA、B、Eで、それぞれ老化を抑える、細胞の新陳代謝を促進する、血行を良くするといった働きを持っています。

ビタミンAは卵、ビタミンBは豚肉やまぐろ、ビタミンEはかぼちゃやアーモンドなどの食材に多く含まれています。どれもなじみのある食材ですね。

いかがでしたでしょうか。薄毛は遺伝による要素が大きいですが、そこであきらめてしまえばどんどん進行してしまいます。これらの栄養素は、髪の毛や頭皮の健康や、薄毛の進行を抑えるためだけではなく、体全体の健康にも欠かせないものですので、ぜひきちんと摂取して、健康な体と髪を手に入れてくださいね。